佛立本旨講妙應寺


令和二年四月十九日 六角堂 日尚上人奉告文

 日尚上人御霊廟(ごれいびょう)事教院六角堂において、謹みて令和元年度妙應寺御奉公の概要を奉告申し上げます。

 昨年、平成三十一年四月二十日には、日尚上人御十七回忌法要が奉修され、引きつづき池袋アカデミーホールに会場を移して佛立本旨講創立記念式典を開催し、本旨講信徒が一堂に会して親睦を深めあうことが出来ました。その直後の五月一日から新元号に改まり、「令和」という新時代を迎えましたので日尚上人御十七回忌は正に平成時代を締めくくる一大イベントとなったわけです。

 新時代の到来とともに、これまでの佛立本旨講の歩み、妙法口唱によって現れる現証利益のありがたさを、次世代信徒の方々のみならず、信者以外の人々にも広く伝えてゆく必要性が増しています。昨年四月日尚上人御十七回忌の記念品として発刊させていただいた「以信得入(いしんとくにゅう)」をご法門の度に読み合わせ、開導聖人時代の驚くような現証利益をお手本としています。また、現在も変わらずに数多く感得されている回向を中心とした現証利益を分かり易く伝えるために、「ご回向は幸せのブーメラン」というパンフレットを作成し配布いたしました。

 令和二年度のご奉公は、今までに送信した日在メールの中から、回向に関する話題をマンガに描(えが)き表すなどして、一層分かりやすく回向のありがたさを内外に伝えてゆく所存です。

 一方、令和二年二月頃から新型コロナウイルス感染による肺炎が広がりはじめ、今や世界中二百万人に感染が広がるパンデミックの様相を呈しています。日本国内にも一万人を超える感染者が発生し、全国に緊急事態宣が発出されました。感染拡大防止のために政府から出された外出自粛、人との接触八割削減の要請にしたがって、妙應寺も朝参詣やお総講、諸行事や御講奉修を、三月~四月と活動停止しています。本年八月には日晨上人御三十七回忌をお迎えしますが、一日も早くウイルス感染が終息し、弟子信徒が一堂に会して法要をつとめられることを切望しています。

 我ら末弟の微意をご照覧(しょうらん)くださり、一層の御冥加(ごみょうが)を賜らんことを請い願い、奉告とさせていただきます。



令和2年4月19日
佛立本旨講妙應寺住職日在 合掌

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