平成29年 新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
昨年には新本堂ができるという新鮮さあふれる一年で、しかも年末には新たに佛立本旨講妙應寺の宗教法人の認証が頂けるというそういう目覚ましい成果が頂けた一年でありました。
また、去年5月にここに越してきたわけですから、ここでの元旦会ももちろん初めての事なのですけど、そういう初めて尽くしの中で、新鮮にご奉公ができたということも、ありがたいことでした。
今年は4月にお披露目の開筵式を行いますが、その時を期に私たちも考え方をすこし変えて未来のために備えてゆかねばならないと思います。
その一つに、日蓮聖人のお言葉の中に、「麻の中に生えるヨモギはまっすぐである、筒の中に入ったヘビはまっすぐだ」、というそういうお言葉があるのですね。
これは、触れる縁によって、曲がりもすればまっすぐになるという、そういう周囲の環境が大事という、法華経の信仰も同じなんだ、触れる縁によって良くもなれば悪くもなるという、そういうことをおっしゃっている一節なのです。
私たちは、信者自身が喜びにあふれた信心の姿を見せてその縁に触れた信者じゃない人、次世代に人たちが、自然にそういう信心の喜びをその姿を通じて影響を受けるような環境づくりをしてゆかなければならない、という風に思います。
私たち今までは、早く建物ができて欲しいとか、早く法人格が取れて欲しいとか、準備の事に追われて、いつの間には気が付いたら長い時間が経過していた時間でした。
これから先は、改めて私たち自身の信者としての生き方が、この麻のようなまっすぐに伸びるような環境になってるかどうか、また、その喜びを知らない人に言葉ではなく、喜びを語れるような信心になっているか、そういう観点で振り返らせていただいて、一つ一つのご奉公を喜んで積極的にさせていただく、そういう思いで一年間を過ごせれば大変ありがたいと思います。
開筵式はその中のピークとしての大きなイベントになります。しかも、お披露目は珍しいことに、東京湾のクルーズ船に乗ってみんなで祝杯をやろうということになっています。是非、ご家族もれなくの参加を得て、私たちの考えを示すという一年にしていただきたいと思います。
ご家族揃って健康に過ごせますように、御法前の敬いを第一にしていただければありがたいと存じます。
新年にあたり一言ご挨拶を申し上げました。本当にありがとうございます。
平成29年1月1日
水谷日在導師