はじめに
平成23年4月17日に奉修された日尚上人祥月法要をもって、佛立本旨講は創立5周年を迎えました。
「日尚上人の誓願」は、失われた開導聖人ご開講の思いを、150年後の現在に蘇らせようという壮大なもので、とうてい、末弟の私たちの手に負えるようなものではありません。それなのに何故、開講本旨再興を企図して佛立本旨講の創設に踏み切ったか。また、そう促した日尚上人の信仰とは如何なるものか。直弟子である私たちは、これを後世に伝え残す責務を負っていると考えたからです。
すべて仏教の宗派は付法の因縁を重んじます。付法は、釈迦からどんな経路をへて、教えが自分のところに伝わってきたかという道筋です。
佛立本旨講の付法の因縁は、開導日扇聖人の開講本旨に基づいて教導して下さった日尚上人に従って、高祖日蓮聖人の教義を正しく受け継いでゆくことです。
その内容のすべてを文章にすることは困難ですが、その一分なりとも伝わり、日常信行の糧となれば幸いです。また、これから信者となる皆さんの信行の道しるべとなれば、佛立本旨講百年の計に資するのではないかと考え、本書を発行する運びとなりました。
これによって少しでも日尚上人の信心の本質が皆さんに伝わり、信心決定に役立つことを祈っております。
平成24年8月1日
水谷 日在
Web版 「寂光のみちしるべ」制作チーム
パワーポイント:豊島教区 髙岡昭久
ナレーション :目黒教区 原 昭子
録音 :練馬教区 鮫島 清
作曲 :杉並教区 井上京子