佛立本旨講妙應寺


寂光の道しるべ No.9お講参詣は菩薩行

日扇聖人ご教歌
御弘通の御奉公とて外になし
御講まゐりや又つとめたり
お講とは、お寺参詣によって信者が頂く喜びの種を、信者の家でも頂けるよう開発された法要儀式です。
先ず、席主が自宅ご宝前をお講の開催場所に提供します。
参詣者の題目口唱によって妙法が弘まってゆくことを願い、先祖代々の回向や家の土地にまつわる諸霊魂の回向をするためです。
世話役の信者が僧侶の都合を聞き、信者一同にお講開催の日時や場所を知らせ、参詣を勧めます。参詣者は、そのお講席を盛り上げようとさそい合って集まり、題目口唱をして僧侶の説くご法門を聴き、信心のし方や心得を教わります。
こうして、僧侶と信者が織成す互いの関わりで、参加者全員が喜びを分かち合うことが出来ます。
佛立本旨講は、このお講を開催することによって、妙法口唱の信心を伝え弘めようとしています。まだお寺を建立出来ない地域でも、信者が集まってお講が開催されるようになれば、その地域に妙法を弘めることが出来ます。その意味で、お講はお寺の派出所でもあり布教活動の道場にもなるわけです。
お講にたくさんの人が参詣すると、その場の雰囲気が盛り上がり、題目口唱にも力が入ります。また、自分の体験などを積極的に話してくれる信者がいると、参詣者一同が打ち解けて次々と体験談を聞かせてくれるようになります。その話題の中から、信心の心得や生きる目標などをいろいろと学ぶことが出来ます。
お寺参詣や自宅での題目口唱は自分一人でも行なうことが出来ますが、お講は、他の信者の協力なしにつとめることは出来ません。
お講席に参詣して他の信者との関わりの中で信心を教わることは、知らぬ間に、妙法を弘めるお手伝いをしているわけです。お講参詣は、菩薩行の実践と心得て、進んで参加しましょう。

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